<蝶の写真集> アゲハチョウ科
ギフチョウ
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<特徴> 早春に年1回だけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の一つで、平地〜山地の落葉広葉樹林などで見られるアゲハチョウの仲間です。翅の表側も裏側も、黄白色地に黒い縞模様が目立ちます。後翅の亜外縁や肛角部近くに赤色や青色の斑紋があり、尾状突起もあります。よく似ているのにヒメギフチョウがいますが、ヒメギフチョウの方がやや小さく、後翅外縁ぶに橙色の斑紋があるのがギフチョウで、黄色の斑紋はヒメギフチョウとなって識別されます。森林の低い位置ではややゆるやかに飛びますが、高いところでは早く飛ぶ傾向があります。幼虫は、カンアオイ類、ウスバサイシンなど(ウマノスズクサ科)を食べます。 <名前の由来> 最初、岐阜(ギフ)県で発見されたので、その地名をとって命名されました。 <備考> オスと比べ、メスは丸みがあり、胸部と腹部の長毛が少なく、黒色の受胎嚢を形成します。環境省レッドデータブック絶滅危惧U類。 |
☆生息状況
●環境省レッドリスト 絶滅危惧U類(VU)
●愛知県レッドデータブック(2020) 絶滅危惧U類(VU)
●春日井市内での希少度 ★★★★☆
尾張東部丘陵から豊田市にかけて、平地〜山地の落葉広葉樹林などで、幼虫の食餌植物であるヒメカンアオイ、スズカカンアオイが自生する周辺に生息しています。成虫の蜜源としているカタクリ、スミレなどの花で観察することもできます。
ギフチョウ♂(アゲハチョウ科) 2019年4月5日午後、東部丘陵で撮影 |
2019年4月5日午後、東部丘陵で撮影しましたが、1頭だけ飛んでいて、花や地表に止まったりしていました。
ギフチョウ♂(アゲハチョウ科) 2019年5月3日午後、東部丘陵で撮影 |
2019年5月3日午後、東部丘陵で撮影しましたが、葉に止まったりしているところを望遠で捉えました。
ギフチョウ(アゲハチョウ科) 2021年4月5日午前、東部丘陵で撮影 |
2021年4月5日午前、東部丘陵で撮影しましたが、コバノミツバツツジの花で吸蜜しているところを接写しました。
ギフチョウ(アゲハチョウ科) 2021年5月12日午前、東部丘陵で撮影 |
2021年5月12日午前、東部丘陵で撮影しましたが、スズカカンアオイに産卵された卵と幼虫を接写しました。
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