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春日井市内の蝶の観察と写真、資料を掲載しています。

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<蝶の写真集> タテハチョウ科

ヒオドシチョウ

データ 生息状況 生態写真

☆データ

ヒオドシチョウ(緋縅蝶)
学 名 Nymphalis xanthomelas
科 名 タテハチョウ科
亜科名 タテハチョウ亜科
族 名 タテハチョウ族
属 名 タテハチョウ属
時 期 年1回、6月〜7月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)32-42mm
(開張)70mm前後
生育地 平地から山地の樹林周辺、市街地など

<特徴>
 年1回の発生で、初夏に成虫が出現し、平地から山地の樹林周辺、市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は木肌模様で、目立ちませんが、表側は、褐色の地に黒斑と黒縁(青色が交じる)が見られ、体と翅の付け根に毛があります。オスは、占有行動をとることが知られています。幼虫は、ニレ科植物(エノキ、エゾエノキ、ハルニレなど)、ヤナギ科植物(オオバヤナギ。エゾヤナギ、シダレヤナギなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽の表側の模様を、昔の武士が身に着けた緋縅(ヒオドシ)の鎧に見立てて名付けられました。

<備考>
 成虫で越冬するので、春先に見られる場合があります。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●愛知県レッドデータブック(2020) 

●春日井市内での希少度 ★★★☆☆
 市内では、低地から山地帯にかけての落葉広葉樹林に生息していましたが、現在、低地、台地では激減しています。夏期に高冷地に移動することが知られていて、秋にまた里に下りて来ますが、成虫で越冬するので、春先に見られる場合があります。低地、台地での雑木林の減少が、この種の生存に脅威となっています。幼虫の食餌植物である、ニレ科植物(エノキ、エゾエノキ、ハルニレなど)、ヤナギ科植物(オオバヤナギ。エゾヤナギ、シダレヤナギなど)周辺や樹液に集まり、春先はサクラ類やウメ類の花を訪れます。

☆生態写真

ヒオドシチョウ(タテハチョウ科) 2019年4月5日午後、大谷山山頂付近で撮影

 2019年4月5日午後、大谷山山頂付近で撮影しましたが、越冬個体と思われ、縄張りを張って、巡回していました。

ヒオドシチョウ(タテハチョウ科) 2019年4月5日午後、弥勒山頂で撮影

 2019年4月5日午後、弥勒山頂(標高437m)で撮影しましたが、越冬個体と思われ、しばらく地表に止まっていたので接写しました。

ヒオドシチョウ(タテハチョウ科) 2019年6月5日午後、潮見坂平和公園(大泉寺町)で撮影

 2019年6月5日午後、潮見坂平和公園(大泉寺町)で撮影しましたが、地表の枯れ葉の上に止まっていたのを接写しました。

ヒオドシチョウ(タテハチョウ科) 2022年4月6日午後、高森山公園(高森台)で撮影

 2022年4月6日午後、高森山公園(高森台)の高森山頂(標高206m)で撮影しましたが、しばらく地表に止まっていたのを望遠で捉えました。

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