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<蝶の写真集> シジミチョウ科

クロマダラソテツシジミ

データ 生育状況 生態写真

☆データ

クロマダラソテツシジミ
(黒斑蘇鉄小灰)
学 名 Chilades pandava
科 名 シジミチョウ科
亜科名 ヒメシジミ亜科
族 名 ヒメシジミ族
属 名 ソテツシジミ属
時 期 年3〜4回、6月〜11月
分 布 沖縄・九州・四国・本州南岸
大きさ (前翅長)15mm前後
(開張)30mm前後
生育地 農地、公園、人家など

<特徴>
 初夏に発生し、沖縄・九州・四国・本州南岸の農地、公園、人家などで見られるシジミチョウの一種です。翅の裏側は,淡褐色で外半分に白条を伴う褐色斑列、肛角部付近に黒斑を囲む赤斑があり、細長い尾状がある。表側は、オスが青紫色で黒色の縁があり、メスは、中央部に青色斑があり、後翅外縁に黒点列が目立ちます。幼虫は、ソテツを食べます。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、黒斑(クロマダラ)があり、幼虫が蘇鉄(ソテツ)を食草とすることから名付けられました。

<備考>
 ソテツの食害が問題となっています。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●愛知県レッドデータブック(2020) 

●春日井市内での希少度 ★★☆☆☆
 かつては国内に生息しなかったのですが、1992年に沖縄で初記録され、一時途絶えたものの、近年は南西諸島や九州南部で定着し、四国や本州の南岸でも見られるようになり、2017年には春日井市内でも確認されました。ソテツの植栽に合わせて侵入したとみられています。農地、公園、人家などに生息し、幼虫の食餌植物であるソテツ周辺で観察できますが、分散力が強いのが特徴です。しかし、市内では越冬できないと思われ、南方から世代交代しながら北上してくるので、年によって見られる時期や数に差が生じています。

☆生態写真 

クロマダラソテツシジミ♀ (シジミチョウ科) 2021年8月25日午後、八田川沿い(南花長町)で撮影

 2021年8月25日午後、八田川沿い(南花長町)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

クロマダラソテツシジミ (シジミチョウ科) 2021年8月28日午前、都市緑化植物園(廻間町)で撮影

 2021年8月28日午前、都市緑化植物園(廻間町)で撮影しましたが、ソテツの周辺で成虫や幼虫を接写しました。

クロマダラソテツシジミ♂ (シジミチョウ科) 2021年9月15日午前、道樹山麓(細野町)で撮影

 2021年9月15日午前、道樹山麓(細野町)で撮影しましたが、葉上や花に止まっていたところを望遠で捉えました。

クロマダラソテツシジミ♂ (シジミチョウ科) 2021年9月20日午前、八田川沿い(知多町)で撮影

 2021年9月20日午前、八田川沿い(知多町)で撮影しましたが、ソテツに止まっていたところを望遠で捉えました。

クロマダラソテツシジミ♂ (シジミチョウ科) 2021年9月21日午前、朝宮公園(朝宮町)で撮影

 2021年9月21日午前、朝宮公園(朝宮町)で撮影しましたが、ソテツの葉上に止まったところを接写しました。


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