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<蝶の写真集> アゲハチョウ科

ミヤマカラスアゲハ

データ 生息状況 生態写真 近似種比較

☆データ

ミヤマカラスアゲハ
(深山烏揚羽)
学 名 Papilio maackii
科 名 アゲハチョウ科 
亜科名 アゲハチョウ亜科
族 名 アゲハチョウ族
属 名 アゲハチョウ属
時 期 年2回、3月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)38-75mm
(開張)90-110mm
生育地 山地の樹林帯など
<特徴>
 年2回の発生で、成虫は春から秋まで、山地の樹林帯などで見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側は、黒っぽく、後翅にオレンジ色の三日月模様が並んでいます。翅の表側は、青っぽい輝きが感じられ、後翅にオレンジ色または青色の三日月模様が並び、尾状突起がありますが、カラスアゲハより一段とメタリックな感じがして、とてもきれいです。林の中を敏速に飛びまわっているのを見かけますが、陽光に輝いて見えます。幼虫は、ミカン科植物(カラスザンショウ、キハダ、ハマセンダンなど)を食べます。

<名前の由来>
 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、山地で多く見られるので深山(ミヤマ)、黒っぽいので烏(カラス)に例えて名付けられました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方がかなり大きいのです。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●愛知県レッドデータブック(2020) 

●春日井市内での希少度 ★★★★☆
 主として、山地帯に生息していますが、ごくまれに丘陵地や平地で発生することもあります。春日井市内では過去の調査での記録はありませんが、少年自然の家に標本が残っていて、かつて東部丘陵で採取されたものと思われます。近年は目撃情報が途絶えていたものの、2022年4月に東部丘陵で再発見しました。幼虫の食餌植物であるミカン科植物(カラスザンショウ、キハダ、ハマセンダンなど)の周辺や成虫の蜜源となっているツツジ、タンポポ、クサギ等の花で観察できる可能性があり、林道などで、集団吸水する場合もあります。

☆生態写真 

ミヤマカラスアゲハ春型♂(あげはちょう科) 2022年4月11日午前、東部丘陵で撮影

 2022年4月11日午前、東部丘陵で撮影しましたが、上空を飛びまわっていたものの、葉上で休止したところを望遠で捉えました。

ミヤマカラスアゲハ春型♂(あげはちょう科) 2022年4月20日午前、東部丘陵で撮影

 2022年4月20日午前、東部丘陵で撮影しましたが、上空を飛びまわっていたものの、葉上で休止したところを望遠で捉えました。

☆近似種比較 夏型オス

カラスアゲハ  ミヤマカラスアゲハ
   
カラスアゲハ(アゲハチョウ科)  ミヤマカラスアゲハ(アゲハチョウ科) 

 カラスアゲハは、後翅裏側に白帯がなく、前翅裏側の帯は上に向かって広がります。
 ミヤマカラスアゲハは、後翅裏側に白帯があり、前翅裏側の帯は等幅になります。

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