<春日井市の蝶>
大池緑地の蝶
2020年以降、大池緑地(愛知県春日井市)で撮った写真です。(現在31種)
|
大池緑地は、愛知県春日井市西山町の国道155号線沿いにある公園です。下原大池周辺と南側のグランド、花見広場、遊戯広場等からなり、面積は33,386uあります。駐車場も完備し、遊戯広場には滑り台などが一体化したコンビネーション遊具や、恐竜型の遊具まで多種多様に有ります。池の周辺には遊歩道があり、水鳥の姿も観察でき、休日には結構人が集まります。八田川沿いには、みずすまし緑道があって、ウォーキングを楽しむ人もいます。
大池緑地の地図 |
|
<特徴> お馴染みのチョウの一つで、都市部から山岳地帯まで、いろいろな所で観察することが出来ます。しかし、よく見ると結構きれいなのです。春にはツツジ類、夏以降にはヤブガラシ、アザミ類、ヒガンバナなどで吸蜜しているのを見かけます。幼虫は、ミカン類の葉を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるので、そこから名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。他のアゲハチョウと区別するために、ナミアゲハと呼ばれることもあります。 |
アゲハチョウ夏型♀(アゲハチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、飛翔していたところを望遠で捉えました。
アゲハチョウ夏型♀(アゲハチョウ科) 2021年6月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年6月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、花で吸蜜していたところを接写しました。
|
<特徴> 年2〜5回の発生で、南に行くに従って発生回数が増し、春から秋まで、本州の関東地方以西から沖縄の主に平地の人家周辺などで見られるアゲハチョウの仲間です。オスとメスでは紋様が異なり、オスは翅の裏側も表側も一様に黒色ですが、クロアゲハとは普通尾状突起がないことで識別できます。メスは、前翅の黒色が淡く、基部に橙赤斑が目立ち、後翅に大きく明瞭な白斑があります。ゆるやかに飛んでいますが、なかなかとまらないので、撮影には苦労します。幼虫は、ミカン科の栽培植物(ウンシュウミカン、ナツミカン、ユズ、ザボン、ハッサク、キンカンなど)を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、シーボルトが長崎(ナガサキ)で発見したので、この名が付けられました。 <備考> 夏型は大きくなります。 |
ナガサキアゲハ♀(アゲハチョウ科) 2021年9月12日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年9月12日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、しばらく葉上に止まっていたのを望遠で捉えました。
|
<特徴> 春から秋まで、公園、山地の照葉樹林、海岸付近などで見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側も表側も黒褐色地に青緑色の帯が目立ちます。飛翔力が強く、元気に空高く飛んでいくのを見かけます。幼虫は、クスノキ科植物(クスノキ、ヤブニッケイ、タブノキなど)を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、羽に青緑色の筋(アオスジ)が目立つので、名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。 |
アオスジアゲハの春型♀(アゲハチョウ科) 2021年8月4日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年8月4日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、ヤブガラシの花で吸蜜していたところを接写しました。斑紋異常のタンノ型です。
|
<特徴> 春から秋まで、低山地から平地の林縁や河原などで普通に見られる黄色っぽいチョウですが、成虫で越冬するので、冬から早春に見られることもあります。翅の裏側は、黄色地に小さな点のような模様が見られます。翅の表側は、黄色で黒い縁が見られますが、前翅の方が黒い部分が多く見られます。幼虫は、マメ科植物(メドハギ、ネムノキなど)を食べます。
<名前の由来> 黄色いチョウという意味で命名されましたが、その後沖縄県産のキチョウと区別するために、その北(キタ)に生息しているのでこの名前になりました。 <備考> 夏型と秋型があります。 |
キタキチョウの夏型(シロチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、飛翔いているところはうまく撮れませんでした。
キタキチョウの秋型(シロチョウ科) 2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、飛翔いているところや止まっているところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 早春から晩秋まで、畑地、草原、河原、公園などで、一般的に見られる黄色っぽいチョウですが、メスには白っぽいのがいて、一見モンシロチョウと見間違えることもあります。各種の花で蜜を吸っていますが、動きが活発で、なかなか撮れない時があります。幼虫はアカツメクサ、シロツメクサ、クサフジなどを食べます。
<名前の由来> 羽に紋のある黄色いチョウという意味で命名されています。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方がやや大きいのです。 |
モンキチョウの夏型♂(シロチョウ科) 2020年11月15日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年11月15日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、センダングサの花で吸蜜しているところを接写しました。
|
<特徴> 早春に年1回だけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の一つで、北海道〜九州の平地から山地の河川沿い、林縁等の開けたところで見られます。翅の裏側は、木の葉っぱのような迷彩色をしていて、目立たなくなっています。翅の表側は、白色で前翅に黒点があり、オスでは端が黄色になっていて、メスとの識別が容易です。飛び方は、他のシロチョウと比べて直線的で、翅を半開きにして花にとまります。幼虫は、アブラナ科植物(ハタザオ、タネツケバナ、イヌガラシ、ナズナ、ダイコンなど)の花や果実を食べます。
<名前の由来> 白色で前翅の端を意味する褄(ツマ)が黄(キ)色になっているチョウということで名付けられています。 <備考> 季節型はありません。 |
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、タンポポの花で吸蜜しているところを接写しました。
|
<特徴> 春から秋まで、日本中で普通に見られるチョウで、最もなじみの深いものの一つです。野原や畑などを白っぽいチョウがフワフワと飛んでいて、いろいろな花にとまって蜜を吸ったりしています。幼虫は、キャベツや大根の葉を食するので、害虫にされています。モンキチョウのメスやスジグロシロチョウと見間違えることがあります。
<名前の由来> 羽に紋のある白いチョウという意味で命名されています。 <備考> 春型と夏型があり、春型は小型で黒っぽい感じがします。 |
モンシロチョウの夏型♂(シロチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを接写しました。
モンシロチョウの春型♂(シロチョウ科) 2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、タンポポの花で吸蜜しているところを望遠で捉えました。
|
<特徴> |
ウラギンシジミ♀ (シジミチョウ科) 2020年9月21日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上で翅を開いたところを接写しました。
|
<特徴> 初夏から秋まで、常緑林周辺などで見られる、シジミチョウの一種ですが、成虫で越冬するので、冬から春に見られることもあります。翅の表側は紫藍色部分を囲むように外縁黒帯がありますが、メスの方が広くなります。裏側は、目立たない黒褐色で、黒っぽい斑と帯が見られます。林の中をすばやく飛翔しますが、たまに低木で羽を休めてくれるので撮影できる場合があります。幼虫は、ブナ科植物(アラカシ、アカガシ、イチイガシなど)を食べます。
<名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、翅の表側が紫(ムラサキ)色に輝いて見えることから名付けられました。 <備考> 成虫で越冬します。 |
ムラサキシジミ(シジミチョウ科) 2021年6月16日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年6月16日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、しばらく葉上に止まっていたので、接写できました。
ムラサキシジミ(シジミチョウ科) 2023年7月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2023年7月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、しばらく葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 早春から晩秋まで、草地や人家周辺で普通に見られ、小型ですが、オレンジ色が目立つためにしばしば目を引きます。特に、春型が鮮やかで、近づいて観察するととても愛らしいのです。地面近くを忙しそうに飛び、各種の花にとまって蜜を吸ったりしていますが、あまり動かない時もあって、よくカメラに収まってくれます。幼虫は、スイバ、ギシギシ、ノダイオウなどを食べます。
<名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、紅色をしているので名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、春型の方が色が鮮やかです。 |
ベニシジミの夏型(シジミチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
22020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、セイタカアワダチソウの花で吸蜜していたところを望遠で捉えました。
ベニシジミの春型(シジミチョウ科) 2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
22021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、地表に止まっていたところを望遠で捉えました。
|
<特徴> <名前の由来> <備考> |
ウラナミシジミ (シジミチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
|
<特徴> <名前の由来> <備考> |
ヤマトシジミ♀ (シジミチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
|
<特徴> 春から秋まで、雑木林や人家の周辺を忙しげに飛んでいる、白っぽいシジミチョウです。翅の裏側は、灰色地に小さい黒斑が並んでいます。表側は青色ですが、メスでは薄く縁の黒っぽい部分が広くなります。幼虫は、マメ科、ミズキ科、バラ科など、各種の植物の花やつぼみを食べます。
<名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、翅の表側が瑠璃(ルリ)色をしているので名付けられました。 <備考> 季節差はほとんどありません。 |
ルリシジミ♂ (シジミチョウ科) 2023年7月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2023年7月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、地表に止まっていたところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 春から秋まで、草地や河原で普通に見られる小型のシジミチョウです。後翅の裏側には、オレンジ色の紋があり、表側はオスは、青紫色ですが、メスは黒っぽくなります。また、後翅に糸のような短い尾(尾状突起)があるのが特徴です。地表近くを軽々と飛んでいて、時々各種の花や地表にとまります。幼虫は、マメ科植物(シロツメクサ、ゲンゲ、ナンテンハギ、ヤマハギ、コマツナギなど)を食します。 <名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、後羽にツバメの尾のような細長い突起があることから名付けられました。 <備考> 日当たりの良い場所を好みます。 |
ツバメシジミの夏型♂(シジミチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、花に止まったり、飛翔したりしていました。
ツバメシジミの春型♂(シジミチョウ科) 2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年3月24日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉に止まったり、地表に止まったりしているところを望遠で捉えました。
ツバメシジミの夏型♀(シジミチョウ科) 2021年6月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年6月11日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉に止まったり、地表に止まったりしているところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 春から秋まで、平地、人家周辺、河川敷や堤防周辺などで見られる小型のシジミチョウの外来種(原産地は中国・台湾)です。表側は黒色で、後翅の後縁に淡白色の小斑が並ぶ、裏側には、白色に大きめの黒色斑が散布されていて、後翅の尾状突起の基部あたりに橙色斑があります。また、後翅に糸のような短い尾(尾状突起)があるのが特徴です。地表近くを軽々と飛んでいて、時々各種の花や地表にとまります。幼虫は、ベンケイソウ科のツルマンネングサ、メキシコマンネングサなどを食します。 <名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、後羽にツバメの尾のような細長い突起があることからツバメ、表側が黒いのでクロ、台湾から来たので霧社(ムシャ)が付いています。 <備考> 日当たりの良い場所を好みます。 |
ムシャクロツバメシジミ (シジミチョウ科) 2022年11月6日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2022年11月6日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、枯葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 年1回の発生で、6月〜7月頃あらわれますが、低山地では真夏には一時夏眠し、9月頃再び活動するタテハチョウの一種です。翅の裏側は、薄緑色の地に銀白色の帯が3本見られます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られます。幼虫は、スミレ科植物(スミレ、タチツボスミレなど)を食べます。
<名前の由来> 翅の裏側が緑(ミドリ)色ぽくなっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。 <備考> オスには前翅の表側に性標が3本みられます。 |
ミドリヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、枯れ葉の上に止まって翅を開閉していたところを接写しました。
|
<特徴> 多化性で、春から晩秋に、本州(近畿以西)から沖縄の河原、畑地、草原、市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黄褐色の地に斑模様がありますが、前翅には赤色部分が表れます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られますが、メスの前翅の先は黒紫になり、白い帯があります。幼虫は、スミレ科植物(スミレ、タチツボスミレなど)を食べます。
<名前の由来> メスの前翅の端を意味する褄(ツマ)が黒(クロ)色になっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。 <備考> 季節型はありませんが、オスとメスでかなり模様が異なります。 |
ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、休んでいるところを望遠で捉えました。
ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、センダングサの花で吸蜜していました。
|
<特徴> 年1回の発生で、成虫は6月〜7月頃あらわれますが、低地では真夏には一時夏眠し、9月頃再び活動します。本州以西では主に山地、北海道では平地でも見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、緑がかった褐色の地に白銀の斑模様が見られますが、後翅亜外縁には褐色の紋が並んでいます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られます。幼虫は、スミレ科植物(スミレ、タチツボスミレなど)を食べます。
<名前の由来> 羽の裏(ウラ)側に、銀(ギン)色に見える斑模様を持つ、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。 <備考> オスよりメスの方がやや大きく、オスには、前翅表に2本の性標がみられます。 |
ウラギンヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、木の枝や地表に止まっているところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 年2〜3回発生し、春から初秋にかけて本州の雑木林周辺、都市郊外などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黄褐色の地に、白帯と黒の斑模様が見られます。翅の表側は、黒褐色の地に白い帯が目立ち、羽を開いているときには、1本の帯のように見えます。イチモンジチョウと酷似していますが、前翅第3室の白斑が明瞭なことと、外縁の白色斑紋がはっきりと現れないことで区別します。あまり羽をはばたかずに滑空するように飛翔しますが、比較的低いところを飛び、時々枝や葉にとまるので撮影出来ます。幼虫は、スイカズラ科植物(スイカズラ、ヒョウタンボク、タニウツギ、ハコネウツギ、ニシキウツギなど)を食べます。
<名前の由来> 羽を開くと、前翅と後翅の模様が繋ながって、白い帯が、一(イチ)の文字(モンジ)のように見え、最初に浅間山で発見されたのでこの名が付きました。 <備考> 季節型はありません。 |
アサマイチモンジ(タテハチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上や地表に止まっていたところを望遠で捉えました。
アサマイチモンジ(タテハチョウ科) 2021年6月29日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年6月29日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
|
<特徴> 春から秋まで、林縁や都市郊外などでも普通に見られる小さめのタテハチョウです。翅の裏側は茶色地に白線が入り、表側は濃茶色地に三本の白い帯が目立ちます。羽をパタパタさせながら、スーッと飛ぶ独特な飛翔を見せますが、ちょっと鈍感なのか、近づいても動かないことがあるので、結構カメラに収まってくれます。幼虫はマメ科植物(クズ、フジ、ヤマハギなど)を食べます。
<名前の由来> 羽を開いた時の模様が、白い3本の横筋線が目立つので「ミスジ」と命名されたのですが、その中では小型なので頭に「コ」がつきました。 <備考> オスとメスが似ています。 |
コミスジ(タテハチョウ科) 2022年6月8日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2022年6月8日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、しばらく葉上に止まっていたのを望遠で捉えました。
|
<特徴> 春から秋にかけて、草地、河川堤防などで普通に見られるタテハチョウの仲間です。翅の裏側は目立たない地味な色をしています。表側は、黄色地に黒い紋がありますが、夏型は地色が黄色っぽく、秋型は地色がオレンジっぽくなります。活発に飛び回っていますが、たまに、地上に静止することがあるので、カメラにも収まってくれます。幼虫は、クワ科のカナムグラを食べます。
<名前の由来> 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、その中でも黄色っぽいので名付けられました。 <備考> 夏型と秋型があり、秋型は成虫で越冬し、春になると飛び出します。 |
キタテハの秋型(タテハチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、センダングサの花で吸蜜していたところを望遠で捉えました。
キタテハの夏型(タテハチョウ科) 2021年8月4日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年8月4日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、木の幹に止まっていたところを接写しました。
|
<特徴> 初夏から秋まで、市街地から山地まで見ることができるタテハチョウの一種です。翅の裏側は木肌模様で、目立ちませんが、表側は黒地に瑠璃(ルリ)色の帯があり、前翅には白い模様も見られます。とても敏捷に飛びまわり、樹上や路上では羽を開いて休みますが、樹液を吸う時などは、羽を閉じるので目立たなくなります。幼虫はユリ科植物(サルトリイバラ、ホトトギスなど)を食べます。
<名前の由来> 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、翅の表側に瑠璃(ルリ)色の帯があるので、名付けられました。 <備考> 成虫で越冬します。また、メスがオスよりやや大きいのです。本土亜種と南西諸島亜種があります。 |
ルリタテハ(タテハチョウ科)本土亜種 2021年4月8日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年4月8日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、地表に止まって翅を開閉していました。
|
<特徴> 春から晩秋にかけて、日本各地の平地から山地の草地、畑地、市街地などで普通に見られるタテハチョウの仲間です。翅の裏側は目立たない地味な色をしていますが、表側は、褐色地に黒い斑紋があり、前翅には白斑紋も見られます。活発に飛び回っていますが、時々、花や地上に静止することがあるので、結構シャッターも切らせてくれます。幼虫は、キク科植物(
ヨモギ、ハハコグサ、ゴボウなど)を食べます。
<名前の由来> 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、その中でも赤(アカ)色っぽく、アカタテハに比べて、やや小さく愛らしいので姫(ヒメ)が付きました。 <備考> 暖地では、成虫で越冬するので早春に見られることもあります。オスとメスはよく似ていて、識別が難しいのです。 |
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、地表に止まっていたのを望遠で捉えました。
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2020年11月15日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年11月15日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、セイタカアワダチソウの花で吸蜜していたところを接写しました。
|
<特徴> 早春から秋まで、草地や林縁などで普通に見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に、さざ波のような模様が出ていて、蛇の目模様が前翅に1個、後翅に5個以上見られます。表側は茶色の地色に大きな蛇の目模様が前翅左右に1個ずつ、後翅左右に2個ずつが目立ちます。草の上を低空で、リズミカルに飛んで、各種の花で吸蜜します。幼虫はカヤツリグサ科・イネ科植物(チジミザサ、ススキなど)を食べます。
<名前の由来> 翅にヘビの目玉に似た丸い紋(蛇の目)があることで命名されたジャノメチョウの仲間で、小さく愛らしいのでヒメ(姫)、翅の裏側がさざ波のような模様になっているので(裏波)が付きました。 <備考> 季節型は有りません。都市部では減少してきています。 |
ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
|
<特徴> <名前の由来> <備考> |
サトキマダラヒカゲの夏型(タテハチョウ科) 2021年6月11日午前、大池緑地(西野町)で撮影 |
2021年6月11日午前、大池緑地(西野町)で撮影しましたが、木の幹に止まっているところを接写しました。
|
<特徴> 春から秋まで、人家や樹林周辺などで普通に見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に白線と大小の蛇の目模様が並んでいます。表側は茶色の地色に大小の蛇の目模様が前翅左右にそれぞれ1個ずつ目立ちますが、後翅左右の蛇の目模様は小さくてはっきりしない場合があります。林の近くを軽々とリズミカルに飛んでいますが、たまに葉や地表にとまるのでシャッターを切れるときがあります。幼虫はカヤツリグサ科・イネ科植物(チジミザサ、ススキ、アシボソ、メダケなど)を食べます。
<名前の由来> 翅にヘビの目玉に似た丸い紋(蛇の目)があることで命名されたジャノメチョウの仲間で、小さく愛らしいのでヒメ(姫)が付きました。 <備考> 夏型は前翅の蛇の目模様が大きいです。 |
ヒメジャノメ♀(タテハチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上や地表に止まったところを望遠で捉えました。
ヒメジャノメ♂(タテハチョウ科) 2021年6月29日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年6月29日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まったところを接写しました。
|
<特徴>
春から秋まで、本州(関東以南)から九州の平地〜丘陵地の樹林や農地周辺の薄暗い環境を好むジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は波状(夏型)、枯葉状(秋型)で、オスは黒褐色、メスは赤褐色です。表側は濃褐色で、前翅の先端付近に橙縁で中が白い大きめの黒斑があります。夕方主に活動し、低い位置をゆるやかに不規則に飛翔して、時々地表に止まりますし、腐果や樹液に集まるので、シャッターチャンスがあります。幼虫はイネ科植物(ススキ、ジュズダマ、ヨシ、ダンチク、アブラススキ、オギ、マコモなど)を食べます。 <名前の由来> 黒(クロ)っぽくて、木の間(コノマ)でよく見られる蝶(チョウ)ということから名前の由来となりました。 <備考> 夏型と秋型があり、秋型はより大型で前・後翅の凹凸が強く、裏面が枯葉状となり、成虫で越冬します。 |
クロコノマチョウの秋型(タテハチョウ科) 2020年10月29日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月29日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
クロコノマチョウの夏型(タテハチョウ科) 2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、木の幹に止まっていたところを接写しました。
|
<特徴> 春から秋まで、広葉樹林の周辺などで見られますが、成虫で越冬するので、暖かい冬の日に出てくる場合があります。系統的に古い蝶といわれており、日本で生息しているのは、1属1種のみです。翅の裏側は枯葉模様で、木の枝にとまっているとわからなくなります。表側は、茶褐色の地色に大きなオレンジ斑が見られます。また、頭部に鼻のように見える下唇ひげ(パルピ)があるのが特徴となっています。幼虫は、ニレ科植物(エノキ、エゾエノキ、クワノハエノキ)を食べます。
<名前の由来> 頭部が天狗の鼻のように見えることからテングチョウと名付けられました。 <備考> 成虫で越冬します。本土亜種と南西諸島亜種があります。 |
テングチョウ(タテハチョウ科)本土亜種 2021年4月20日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年4月20日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まったところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 春から秋まで、関東以西の河川堤防、公園、草地などで普通に見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は黄褐色の地色に白色の小斑点が見られますが、はっきりしない場合があります。表側は、茶褐色の地色に白斑が見られますが、前翅ではやや大きめです。幼虫は、イネ科植物(チガヤ、ススキなど)、カヤツリグサ科植物を食べます。
<名前の由来> ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、その中では茶色っぽい羽に見えることから名付けられました。 <備考> 南西諸島では、1年中見られます。季節型はありません。 |
チャバネセセリ(セセリチョウ科) 2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年10月12日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
チャバネセセリ(セセリチョウ科) 2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
|
<特徴> 初夏から秋まで、市街地や草原、山地などいたる所で普通に見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に白銀の斑点が見られますが、特に後翅の白銀模様が一列になった、一文字模様を見せるのが特徴です。表側は裏側より濃い茶色の地色に白銀模様が見られます。一見ガの仲間と見間違えやすく、集団で移動することが知られています。幼虫は、イネ科、カヤツリグサ科の各種を食べますが、特にイネに有害で、駆除の対象とされています。
<名前の由来> ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、後羽の白色の斑紋が一列(一文字)に並んでいるところから名付けられました。 <備考> 幼虫は、別名:イネツトムシとも呼ばれています。 |
イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2020年9月21日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影 |
2021年9月13日午前、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
|
<特徴> 初夏から初秋まで、河川や雑木林などで見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は黄褐色と山吹色のまだら模様が目立ちます。表側は、褐色の地色に山吹色の帯が見られます。ジェット戦闘機のように敏速に飛ぶので、なかなかカメラに収まってはくれません。幼虫は、イネ科植物(ススキ、ジュズダマ、アズマネザサ、ミヤコザサなど)を食べます。
<名前の由来> ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、黄色地に黒っぽい斑模様が見られるところから名付けられました。 <備考> 春型は、夏型に比べて大きくなります。 |
キマダラセセリ(セセリチョウ科) 2022年6月8日午後、大池緑地(西山町)で撮影 |
2022年6月8日午後、大池緑地(西山町)で撮影しましたが、葉上で小休止しているところを望遠で捉えました。
……蝶の掲示板を設けています。ぜひご利用下さい…… | |||
|
蝶についてのご質問、疑問、情報などありましたら書き込んで下さい。私が、お答えいたします。 |
このページの先頭へ | |
トップページ INDEXへ | |
姉妹編「蝶の写真館」へ |
*ご意見、ご要望のある方は右記までメールを下さい。よろしくね! gauss@js3.so-net.ne.jp