<春日井市の蝶>
庄内川河畔(市内西部)の蝶
2019年以降、庄内川河畔(愛知県春日井市)の市内西部で撮った写真です。(現在29種)
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庄内川は、岐阜県恵那市の夕立山を源流とし、岐阜県南東部および愛知県北西部を流れ伊勢湾に注ぐ一級河川です。春日井市内では市域の東南から西南へ南端部を流れ、瀬戸市と名古屋市守山区との境界を成してきました。市内西部では、広い河川敷を形成し、上条グランドや松河戸グランド、市民農園などとしても利用されています。広大な草地になっていたり、柳などの木々が茂っている個所もあって、動植物の生育場所ともなってきました。
庄内川河畔(市内西部)の地図 |
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<特徴> 体に有毒成分を含んでいて、鳥に襲われる危険性が少ないせいか、悠々と飛んでいるような気がします。国内でもいくつかの亜種がありますが、関東ではオスは黒色で後翅に赤色紋列が見られます。また、メスは黄灰色で後翅に黄色紋列があります。幼虫は、ウマノスズクサとオオバウマノスズクサを食するので、それらの生えている河川敷や草地などで見ることが出来ます。
<名前の由来> オスを捕らえると,強い麝香(じゃこう)の様な芳香を出すことから命名されました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。本土亜種、屋久島亜種、奄美・沖縄亜種、宮古亜種、八重山亜種があります。 |
ジャコウアゲハ♀(アゲハチョウ科)本土亜種 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを接写しました。
ジャコウアゲハ♂(アゲハチョウ科)本土亜種 2020年4月11日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年4月11日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉に止まっていたところを望遠で捉えました。
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<特徴> お馴染みのチョウの一つで、都市部から山岳地帯まで、いろいろな所で観察することが出来ます。しかし、よく見ると結構きれいなのです。春にはツツジ類、夏以降にはヤブガラシ、アザミ類、ヒガンバナなどで吸蜜しているのを見かけます。幼虫は、ミカン類の葉を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるので、そこから名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。他のアゲハチョウと区別するために、ナミアゲハと呼ばれることもあります。 |
アゲハチョウ夏型♀(アゲハチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、しばらく葉上に止まっていたのを望遠で捉えました。
アゲハチョウ夏型♂(アゲハチョウ科) 2021年7月30日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2021年7月30日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、ノアザミの花で吸蜜していたところを接写しました。
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<特徴> 初春から晩秋まで、海岸から高山帯の河川敷、畑地、草地などで普通に見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側も表側も黄色地に、黒い帯と線できれいな模様があり、後翅には、青または赤の紋も見られます。飛翔力が強く、元気に飛びまわるので、追いかけて撮影するのはたいへんです。幼虫は、セリ科植物(ニンジン、セリ、シシウドなど)を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、黄色っぽいので名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方がかなり大きいのです。 |
キアゲハの夏型♂(アゲハチョウ科) 2020年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、ヒャクニチソウの花で吸蜜しているところを接写しました。
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<特徴> 春から秋まで、公園、山地の照葉樹林、海岸付近などで見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側も表側も黒褐色地に青緑色の帯が目立ちます。飛翔力が強く、元気に空高く飛んでいくのを見かけます。幼虫は、クスノキ科植物(クスノキ、ヤブニッケイ、タブノキなど)を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、羽に青緑色の筋(アオスジ)が目立つので、名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。 |
アオスジアゲハの夏型♂(アゲハチョウ科) 2021年6月28日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2021年6月28日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、地表に止まっているところを接写しました。
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<特徴> 春から秋まで、低山地から平地の林縁や河原などで普通に見られる黄色っぽいチョウですが、成虫で越冬するので、冬から早春に見られることもあります。翅の裏側は、黄色地に小さな点のような模様が見られます。翅の表側は、黄色で黒い縁が見られますが、前翅の方が黒い部分が多く見られます。幼虫は、マメ科植物(メドハギ、ネムノキなど)を食べます。
<名前の由来> 黄色いチョウという意味で命名されましたが、その後沖縄県産のキチョウと区別するために、その北(キタ)に生息しているのでこの名前になりました。 <備考> 夏型と秋型があります。 |
キタキチョウの夏型(シロチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上に止まっているところを接写しました。
キタキチョウの夏型♂(シロチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まっているところを望遠で捉えました。
キタキチョウの秋型(シロチョウ科) 2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影 |
2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたので表側は撮れませんでした。
キタキチョウの夏型♂(シロチョウ科) 2021年6月28日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2021年6月28日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、花に止まっているところと飛翔しているところを望遠で捉えました。
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<特徴> 早春から晩秋まで、畑地、草原、河原、公園などで、一般的に見られる黄色っぽいチョウですが、メスには白っぽいのがいて、一見モンシロチョウと見間違えることもあります。各種の花で蜜を吸っていますが、動きが活発で、なかなか撮れない時があります。幼虫はアカツメクサ、シロツメクサ、クサフジなどを食べます。
<名前の由来> 羽に紋のある黄色いチョウという意味で命名されています。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方がやや大きいのです。 |
モンキチョウの夏型♂(シロチョウ科) 2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、センダングサの花で吸蜜していたところを接写しました。
モンキチョウの夏型♂(シロチョウ科) 2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影 |
2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影しましたが、センダングサの花で吸蜜していたところを望遠で捉えました。
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<特徴> 早春に年1回だけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の一つで、北海道〜九州の平地から山地の河川沿い、林縁等の開けたところで見られます。翅の裏側は、木の葉っぱのような迷彩色をしていて、目立たなくなっています。翅の表側は、白色で前翅に黒点があり、オスでは端が黄色になっていて、メスとの識別が容易です。飛び方は、他のシロチョウと比べて直線的で、翅を半開きにして花にとまります。幼虫は、アブラナ科植物(ハタザオ、タネツケバナ、イヌガラシ、ナズナ、ダイコンなど)の花や果実を食べます。
<名前の由来> 白色で前翅の端を意味する褄(ツマ)が黄(キ)色になっているチョウということで名付けられています。 <備考> 季節型はありません。 |
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2021年4月10日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2021年4月10日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、菜の花に止まっていたのを接写しました。
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<特徴> 春から秋まで、日本中で普通に見られるチョウで、最もなじみの深いものの一つです。野原や畑などを白っぽいチョウがフワフワと飛んでいて、いろいろな花にとまって蜜を吸ったりしています。幼虫は、キャベツや大根の葉を食するので、害虫にされています。モンキチョウのメスやスジグロシロチョウと見間違えることがあります。
<名前の由来> 羽に紋のある白いチョウという意味で命名されています。 <備考> 春型と夏型があり、春型は小型で黒っぽい感じがします。 |
モンシロチョウ夏型(シロチョウ科) 2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影 |
2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを接写しました。
モンシロチョウ夏型(シロチョウ科) 2020年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを望遠で捉えました。
モンシロチョウ夏型♂(シロチョウ科) 2021年11月15日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2021年11月15日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、茎に止まっているところを望遠で捉えました。
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<特徴> <名前の由来> <備考> |
ウラギンシジミ♂ (シジミチョウ科) 2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
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<特徴> ふつう年2回成虫が出現し、春〜夏に平地から高原で見られるシジミチョウの一種です。翅の裏側は褐色で、白帯が縞模様のように見えます。表側は、藍色ですが、オスは後翅基部に三角形の性標が現れます。飛ぶときは素早いのですが、すぐ葉の上にとまるのでシャッターチャンスがあります。幼虫はマメ科やツツジ科、ユキノシタ科などの植物の花や実を食します。 <名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、褐色と白帯の縞模様を虎斑(トラフ)に見立てて、命名されました。 <備考> 春型は夏型に比べ、白帯がはっきりしてコントラストが強くなります。 |
トラフシジミの春型(シジミチョウ科) 2022年4月27日午後、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2022年4月27日午後、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、ヒメジョオンの花で吸蜜しているところを望遠で捉えました。
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<特徴> 早春から晩秋まで、草地や人家周辺で普通に見られ、小型ですが、オレンジ色が目立つためにしばしば目を引きます。特に、春型が鮮やかで、近づいて観察するととても愛らしいのです。地面近くを忙しそうに飛び、各種の花にとまって蜜を吸ったりしていますが、あまり動かない時もあって、よくカメラに収まってくれます。幼虫は、スイバ、ギシギシ、ノダイオウなどを食べます。
<名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、紅色をしているので名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、春型の方が色が鮮やかです。 |
ベニシジミの夏型♂と♀(シジミチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まって交尾していたところを接写しました。
ベニシジミの夏型(シジミチョウ科) 2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影 |
2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影しましたが、セイタカワアダチソウの花で吸蜜していたところを望遠で捉えました。
ベニシジミの夏型(シジミチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
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<特徴> <名前の由来> <備考> |
ウラナミシジミ (シジミチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
ウラナミシジミ♂♀ (シジミチョウ科) 2019年9月29日午後、庄内川河川敷(追進町)で撮影 |
2019年9月29日午後、庄内川河川敷(追進町)で撮影しましたが、葉上に止まって交尾していたところを接写しました。
ウラナミシジミ (シジミチョウ科) 2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを望遠で捉えました。
ウラナミシジミ (シジミチョウ科) 2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上に止まっているところを接写しました。
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<特徴> <名前の由来> <備考> |
ヤマトシジミ (シジミチョウ科) 2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影 |
2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを接写しました。
ヤマトシジミ♂ (シジミチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、花や葉上に止まっているところを接写しました。
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<特徴> 春から秋まで、雑木林や人家の周辺を忙しげに飛んでいる、白っぽいシジミチョウです。翅の裏側は、灰色地に小さい黒斑が並んでいます。表側は青色ですが、メスでは薄く縁の黒っぽい部分が広くなります。幼虫は、マメ科、ミズキ科、バラ科など、各種の植物の花やつぼみを食べます。
<名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、翅の表側が瑠璃(ルリ)色をしているので名付けられました。 <備考> 季節差はほとんどありません。 |
ルリシジミ (シジミチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたものの、表側は撮れませんでした。
ルリシジミ♂ (シジミチョウ科) 2020年4月11日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年4月11日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まって翅を開閉させていました。
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<特徴> 春から秋まで、草地や河原で普通に見られる小型のシジミチョウです。後翅の裏側には、オレンジ色の紋があり、表側はオスは、青紫色ですが、メスは黒っぽくなります。また、後翅に糸のような短い尾(尾状突起)があるのが特徴です。地表近くを軽々と飛んでいて、時々各種の花や地表にとまります。幼虫は、マメ科植物(シロツメクサ、ゲンゲ、ナンテンハギ、ヤマハギ、コマツナギなど)を食します。 <名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、後羽にツバメの尾のような細長い突起があることから名付けられました。 <備考> 日当たりの良い場所を好みます。 |
ツバメシジミの夏型♂♀(シジミチョウ科) 2020年6月17日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年6月17日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まって交尾していたところを接写しました。
ツバメシジミの夏型(シジミチョウ科) 2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上に止まっているところを望遠で捉えました。
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<特徴> 春から秋まで、平地、人家周辺、河川敷や堤防周辺などで見られる小型のシジミチョウの外来種(原産地は中国・台湾)です。表側は黒色で、後翅の後縁に淡白色の小斑が並ぶ、裏側には、白色に大きめの黒色斑が散布されていて、後翅の尾状突起の基部あたりに橙色斑があります。また、後翅に糸のような短い尾(尾状突起)があるのが特徴です。地表近くを軽々と飛んでいて、時々各種の花や地表にとまります。幼虫は、ベンケイソウ科のツルマンネングサ、メキシコマンネングサなどを食します。 <名前の由来> 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、後羽にツバメの尾のような細長い突起があることからツバメ、表側が黒いのでクロ、台湾から来たので霧社(ムシャ)が付いています。 <備考> 日当たりの良い場所を好みます。 |
ムシャクロツバメシジミ (シジミチョウ科) 2022年10月19日午後、庄内川沿い(下津町)で撮影 |
2022年10月19日午後、庄内川沿い(下津町)で撮影しましたが、葉や幹の上に止まっていたところを望遠で捉えました。
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<特徴> 多化性で、春から晩秋に、本州(近畿以西)から沖縄の河原、畑地、草原、市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黄褐色の地に斑模様がありますが、前翅には赤色部分が表れます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られますが、メスの前翅の先は黒紫になり、白い帯があります。幼虫は、スミレ科植物(スミレ、タチツボスミレなど)を食べます。
<名前の由来> メスの前翅の端を意味する褄(ツマ)が黒(クロ)色になっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。 <備考> 季節型はありませんが、オスとメスでかなり模様が異なります。 |
ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2019年9月29日午後、庄内川河川敷(追進町)で撮影 |
2019年9月29日午後、庄内川河川敷(追進町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影 |
2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2021年11月15日午後、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2021年11月15日午後、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、ヒャクニチソウの花で吸蜜しているところを接写しました。
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<特徴> 年1回、暖かい所では3回ほど発生し、成虫は春から秋まで、河川敷や市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、褐色の地に、前翅には黄褐色と黒の斑模様があり、後翅には赤褐色の線も見られます。翅の表側は、茶褐色の地にオスではオレンジ色の帯が目立ちますが、見る角度によっては紫色に光って見えます。また、メスでは白帯又は黄褐色帯となります。軽快に飛び、とまるときは羽を閉じたり開いたりします。幼虫は、ヤナギ科植物(アカメヤナギ、シダレヤナギ、コリヤナギ、ネコヤナギなど)を食べます。
<名前の由来> 国蝶オオムラサキよりは小(コ)型で、オスが羽を動かすと、見る角度によって紫(ムラサキ)色に光るので名付けられました。 <備考> 季節型はありませんが、メスはオスよりやや大きくなります。 |
コムラサキ♀(タテハチョウ科) 2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、地上にとまっていたのを望遠で捉えたものの翅がそうとう傷んでいました。
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<特徴> 年2〜3回の発生で、成虫は春から夏にかけて北海道〜九州の低地の雑木林などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黒褐色地に、白斑が目立ち、翅の表側も同様ですが、口吸が鮮やかな黄色なのが特徴です。軽快に滑空するように飛んでいますが、時々羽を休めるので、シャッターチャンスがあります。幼虫は、ニレ科植物(エノキ、エゾエノキ、クワノハエノキなど)を食べます。
<名前の由来> 胡麻(ゴマ)のように見える斑(マダラ)模様のある蝶という意味で命名されました。 <備考> メスはやや大きく、翅が丸味をおび、色が少し淡くなります。 |
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科) 2019年5月13日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年5月13日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まって、翅を開閉していました。
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科) 2021年5月10日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2021年5月10日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、エノキの葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
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<特徴> 春から秋にかけて、草地、河川堤防などで普通に見られるタテハチョウの仲間です。翅の裏側は目立たない地味な色をしています。表側は、黄色地に黒い紋がありますが、夏型は地色が黄色っぽく、秋型は地色がオレンジっぽくなります。活発に飛び回っていますが、たまに、地上に静止することがあるので、カメラにも収まってくれます。幼虫は、クワ科のカナムグラを食べます。
<名前の由来> 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、その中でも黄色っぽいので名付けられました。 <備考> 夏型と秋型があり、秋型は成虫で越冬し、春になると飛び出します。 |
キタテハの秋型(タテハチョウ科) 2020年4月11日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年4月11日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、菜の花に止まっていたのを望遠で捉えたものの、越冬した秋型です。
キタテハの夏型(タテハチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを望遠で捉えました。
キタテハの秋型(タテハチョウ科) 2022年3月11日昼、庄内川河川敷(勝川町)で撮影 |
2022年3月11日昼、庄内川河川敷(勝川町)で撮影しましたが、タンポポの花で吸蜜しているところを望遠で捉えました。
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<特徴> 春から晩秋にかけて、日本各地の山地から平地の田畑や市街地などで普通に見られるタテハチョウの仲間です。翅の裏側は目立たない地味な色をしていますが、表側は、赤褐色地に黒い斑紋があり、前翅には白斑紋も見られます。活発に飛び回っていて、なかなかシャッターを切らせてくれません。幼虫は、イラクサ科植物(カラムシ、ヤブマオなど)、ニレ科植物(ケヤキ、ハルニレなど)を食べます。
<名前の由来> 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、その中でも赤(アカ)色っぽいので、この名前が付きました。 <備考> 季節型はなく、成虫で越冬します。オスとメスはよく似ていて、識別が難しいのです。 |
アカタテハ(タテハチョウ科) 2020年10月20日午後、庄内川河畔(下津町)で撮影 |
2020年10月20日午後、庄内川河畔(下津町)で撮影しましたが、一瞬葉上に止まったところを望遠で捉えたものの、一部葉に隠れたものしか撮れませんでした。
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<特徴> 春から晩秋にかけて、日本各地の平地から山地の草地、畑地、市街地などで普通に見られるタテハチョウの仲間です。翅の裏側は目立たない地味な色をしていますが、表側は、褐色地に黒い斑紋があり、前翅には白斑紋も見られます。活発に飛び回っていますが、時々、花や地上に静止することがあるので、結構シャッターも切らせてくれます。幼虫は、キク科植物(
ヨモギ、ハハコグサ、ゴボウなど)を食べます。
<名前の由来> 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、その中でも赤(アカ)色っぽく、アカタテハに比べて、やや小さく愛らしいので姫(ヒメ)が付きました。 <備考> 暖地では、成虫で越冬するので早春に見られることもあります。オスとメスはよく似ていて、識別が難しいのです。 |
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、ヒャクニチソウの花で吸蜜していたところを接写しました。
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影 |
2019年10月30日午後、庄内川河川敷(松河戸町)で撮影しましたが、セイタカアワダチソウの花で吸蜜していたので接写できました。
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、地表で翅を開閉させていたところを望遠で捉えました。
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<特徴> 早春から秋まで、草地や林縁などで普通に見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に、さざ波のような模様が出ていて、蛇の目模様が前翅に1個、後翅に5個以上見られます。表側は茶色の地色に大きな蛇の目模様が前翅左右に1個ずつ、後翅左右に2個ずつが目立ちます。草の上を低空で、リズミカルに飛んで、各種の花で吸蜜します。幼虫はカヤツリグサ科・イネ科植物(チジミザサ、ススキなど)を食べます。
<名前の由来> 翅にヘビの目玉に似た丸い紋(蛇の目)があることで命名されたジャノメチョウの仲間で、小さく愛らしいのでヒメ(姫)、翅の裏側がさざ波のような模様になっているので(裏波)が付きました。 <備考> 季節型は有りません。都市部では減少してきています。 |
ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科) 2019年5月13日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年5月13日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上で翅を開閉していました。
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<特徴> 春から秋まで、人家や樹林周辺などで普通に見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に白線と大小の蛇の目模様が並んでいます。表側は茶色の地色に大小の蛇の目模様が前翅左右にそれぞれ1個ずつ目立ちますが、後翅左右の蛇の目模様は小さくてはっきりしない場合があります。林の近くを軽々とリズミカルに飛んでいますが、たまに葉や地表にとまるのでシャッターを切れるときがあります。幼虫はカヤツリグサ科・イネ科植物(チジミザサ、ススキ、アシボソ、メダケなど)を食べます。
<名前の由来> 翅にヘビの目玉に似た丸い紋(蛇の目)があることで命名されたジャノメチョウの仲間で、小さく愛らしいのでヒメ(姫)が付きました。 <備考> 夏型は前翅の蛇の目模様が大きいです。 |
ヒメジャノメ♀(タテハチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上で小休止したところを接写しました。
ヒメジャノメ♂(タテハチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年9月19日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まっているところを望遠で捉えました。
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<特徴>
春から秋まで、本州(関東以南)から九州の平地〜丘陵地の樹林や農地周辺の薄暗い環境を好むジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は波状(夏型)、枯葉状(秋型)で、オスは黒褐色、メスは赤褐色です。表側は濃褐色で、前翅の先端付近に橙縁で中が白い大きめの黒斑があります。夕方主に活動し、低い位置をゆるやかに不規則に飛翔して、時々地表に止まりますし、腐果や樹液に集まるので、シャッターチャンスがあります。幼虫はイネ科植物(ススキ、ジュズダマ、ヨシ、ダンチク、アブラススキ、オギ、マコモなど)を食べます。 <名前の由来> 黒(クロ)っぽくて、木の間(コノマ)でよく見られる蝶(チョウ)ということから名前の由来となりました。 <備考> 夏型と秋型があり、秋型はより大型で前・後翅の凹凸が強く、裏面が枯葉状となり、成虫で越冬します。 |
クロコノマチョウの秋型♂(タテハチョウ科) 2021年11月15日午後、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2021年11月15日午後、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたところを接写しました。
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<特徴> 春から初秋まで、平地や山地などで見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は麦わら色で白斑があり、黒い脈が目立つのが特徴です。表側は、黒褐色の地色ですが、前翅には白斑が見られます。幼虫は、イネ科植物(メダケ、ミヤコザサなど)を食べます。
<名前の由来> ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、その中では小型で茶色っぽい羽に見えることから名付けられました。 <備考> 春型と夏型がありますが、夏型は羽を縁取る縁毛が白黒交互になります。 |
コチャバネセセリ(セセリチョウ科) 2020年5月8日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年5月8日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、花に止まって吸蜜していたのを接写しました。
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<特徴> 春から秋まで、関東以西の河川堤防、公園、草地などで普通に見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は黄褐色の地色に白色の小斑点が見られますが、はっきりしない場合があります。表側は、茶褐色の地色に白斑が見られますが、前翅ではやや大きめです。幼虫は、イネ科植物(チガヤ、ススキなど)、カヤツリグサ科植物を食べます。
<名前の由来> ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、その中では茶色っぽい羽に見えることから名付けられました。 <備考> 南西諸島では、1年中見られます。季節型はありません。 |
チャバネセセリ(セセリチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上にしばらく止まっていたのを接写しました。
チャバネセセリ(セセリチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年9月19日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、葉上にしばらく止まっていたのを望遠で捉えました。
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<特徴> 初夏から秋まで、市街地や草原、山地などいたる所で普通に見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に白銀の斑点が見られますが、特に後翅の白銀模様が一列になった、一文字模様を見せるのが特徴です。表側は裏側より濃い茶色の地色に白銀模様が見られます。一見ガの仲間と見間違えやすく、集団で移動することが知られています。幼虫は、イネ科、カヤツリグサ科の各種を食べますが、特にイネに有害で、駆除の対象とされています。
<名前の由来> ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、後羽の白色の斑紋が一列(一文字)に並んでいるところから名付けられました。 <備考> 幼虫は、別名:イネツトムシとも呼ばれています。 |
イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年10月9日午後、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、ヒャクニチソウの花で吸蜜していたところを接写しました。
イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影 |
2020年8月27日午前、庄内川河川敷(上条町)で撮影しましたが、ノアザミの花で吸蜜していたところを望遠で捉えました。
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<特徴> 初夏から初秋まで、河川や雑木林などで見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は黄褐色と山吹色のまだら模様が目立ちます。表側は、褐色の地色に山吹色の帯が見られます。ジェット戦闘機のように敏速に飛ぶので、なかなかカメラに収まってはくれません。幼虫は、イネ科植物(ススキ、ジュズダマ、アズマネザサ、ミヤコザサなど)を食べます。
<名前の由来> ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、黄色地に黒っぽい斑模様が見られるところから名付けられました。 <備考> 春型は、夏型に比べて大きくなります。 |
キマダラセセリ(セセリチョウ科) 2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2019年8月27日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。
キマダラセセリ♂と♀(セセリチョウ科) 2020年9月19日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影 |
2020年9月19日午前、庄内川河川敷(下津町)で撮影しましたが、交尾しているところを接写しました。
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