<蝶の写真集> タテハチョウ科
スミナガシ
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<特徴> 通常年2回の発生で、成虫は春から夏まで、平地から山地の広葉樹林の周辺などで見られるタテハチョウの仲間です。翅の裏側は暗色で、前翅の中央部から外縁に細い白斑が並んでいます。青緑色の光沢があり、外縁部を中心に白色の斑紋が散らばって、後翅中央部付近に青斑があります。昼の暑い時間帯は休んでいる場合が多く、夕方になると活発に飛翔し、オスは占有行動をとる性質があります。幼虫は、アワブキ科植物(アワブキ、ミヤマハハソ、ヤマビワ、ナンバンアワブキなど)を食べます。
<名前の由来> 翅が、墨(スミ)を流し(ナガシ)たような模様に見えるので、この名が付きました。 <備考> 外見による雌雄の判別はなかなかたいへんです。本土亜種、奄美・沖縄亜種、八重山亜種があります。 |
☆生息状況
●環境省レッドリスト ―
●愛知県レッドデータブック(2020) ―
●春日井市内での希少度 ★★★★☆
丘陵地から山地の広葉樹林周辺で、成虫は春から夏にかけて見ることができ、少年自然の家に標本も残されていました。現在も、東部丘陵に残るわずかなアワブキに依存して、細々と生息しています。幼虫の食餌植物であるアワブキ科植物(アワブキ、ミヤマハハソ、ヤマビワ、ナンバンアワブキなど)のあるところや樹液や獣糞、地表での吸水で観察できる可能性もあります。
スミナガシ♂(タテハチョウ科) 2023年5月30日午後、春日井市東部丘陵で撮影 |
2023年5月30日午後、春日井市東部丘陵で撮影しましたが、帽子や葉上に止まっていたところを望遠で捉えました。
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