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春日井市内の蝶の観察と写真、資料を掲載しています。

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モニタリングサイト1000里地(蝶)調査
「築水の森」(サイト番号:S210)

〇モニタリングサイト1000里地調査

①モニタリングサイト1000里地調査とは?
 動植物の生育生息状況などを100年にわたって同じ方法で調べ続けるサイト(調査地点)を全国に1000ヶ所程度設置し、日本の自然環境の変化をとらえようという環境省のプロジェクトである。
 生態系タイプ(森林、里地里山、陸水域(湖沼、湿原)、沿岸域(砂浜、干潟、藻場、サンゴ礁等)、小島嶼)ごとにサイト設置、調査項目及び調査手法が検討されており、このうち里地里山タイプの調査(植物相、鳥類、水環境、中・大型哺乳類、カヤネズミ、カエル類、チョウ類、ホタル類、植生図)を日本自然保護協会(NACS-J)が2005年(平成17)から取り組んできた。「かすがい東部丘陵自然観察会」では、「築水の森」(サイト番号:S210)において、その内の中・大型哺乳類、カヤネズミ、カエル類、チョウ類、ホタル類の調査を担当している。

②モニタリングサイト1000里地調査のチョウ類調査

【目的】地域のチョウの種類や個体数を継続的にモニタリングし、それを通じて里地に含まれる森林や草地の植生の変化を把握することとされている。
【時期】チョウ類の発生期(主に4月から11月上旬)にかけて、月に2回程度の頻度で、晴天で無風あるいは微風の日の午前10時頃から午後3時頃までに実施した。
【調査方法】「トランセクト法」により、設定した調査ルートを一定の速度で歩き、ルートの左右、前方、上方それぞれ約5mの範囲で確認されたチョウの種名と種ごとの個体数を区間ごとに記録した。
【調査地】愛知県春日井市廻間町の「築水の森」(サイト番号:S210)の築水池周辺

③サイト名「築水の森」(番号:S210)のある春日井市東部丘陵
 春日井市東部に位置し、春日井三山といわれる弥勒山(標高437m)・道樹山(標高429m)・大谷山(標高425m)、さらには築水池を中心に豊かな里山里地が残されている。そこに、東海地区特有の自然環境に依存した多様な動植物が生息し、市民の憩いの場ともなっている。自然豊かな森を巡る、散策モデルコースも作られていて、春の山野草、夏の新緑、秋の紅葉と豊かな四季の自然を楽しむことができ、休日ともなると訪れる人も結構増えてきた。

④サイト名「築水の森」(番号:S210)の特徴
 築水池(明治時代築造のため池)周辺は、主に県有林地(愛知高原国定公園指定)として比較的まとまった半自然(二次林)が残されている。しかし、この丘陵はもともと緑の林が発達していたわけではなく、明治維新後の産業発展に伴い、明治時代中頃までに裸地と化した禿げ山となってしまった。その後、明治時代の終わり頃から治山事業の継続で緑の復旧が図られ、今日に見る山紫水明の景となっている。また、シデコブシやその他絶滅が危惧されている貴重な動植物も生育している貴重な場所ともなってきた。 

 〇調査ルートと区間の設定

 〇各区間の主要な景観タイプ

区間名 景観タイプ 植生管理の種類・頻度 区間の備考
A 林内 みろくの森内の遊歩道
B 左:湿地(ため池)、右:林縁 築水池の端、右がみろくの森
C 林内 西高森山山麓の林道
D 左:湿地(ため池)、右:林縁 特になし 宮滝大池の端、右が岩船神社の社叢林と築水の森
E 左:水田、右:林縁 特になし 右が築水の森
F 左:湿地(ため池)、右:林縁 築水池の端、右が築水の森

〇モニタリングサイト1000里地調査(蝶)「築水の森」調査報告書

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