メスグロヒョウモンのメスを確認
2022年10月4日
愛知県春日井市西尾町
(1)愛知県春日井市内でのメスグロヒョウモンの記録 |
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メスグロヒョウモンDamora sagana(Doubleday,1847)は、かつては春日井市東部地区の丘陵地から山地にかけて生息していて、1973年(昭和48)発行の「春日井市史」資料編4の植物・昆虫の昆虫の項や1975年(昭和50)発行の「春日井の昆虫Ⅰ」にも掲載(1♀ 24-Ⅶ--1962 木附町 M.Ito、1♀ 28-Ⅵ-1964 木附町 T.Nishiyama)され、少年自然の家に標本(採集年不詳)も残されているが、2000~13年に春日井市で5回にわたり実施された「希少種センサス調査報告」には掲載されなかった。 |
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(2)愛知県尾張地方の2000年以降のメスグロヒョウモンの記録 春日井市に、隣接する名古屋市では、「新修名古屋市」に1♂ 2003年6月7日採集 名古屋市守山区下志段味吉田、1♂ 2002年10月30日採集 名古屋市天白区天白町野並相生、1♂ 2000年10月1日採集 名古屋市守山区中志段味南原が掲載され、2016年12月31日発行の「佳香蝶」68巻267号に、杉山 禎彦・横地 鋭典の「平和公園南のメスグロヒョウモンの記録」が掲載されているものの、稀である。 |
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筆者は、春日井市西尾町で本種を目撃し、撮影に成功したので、ここに報告する。春日井市の東部丘陵の一画で、内津川の支流の渓谷沿いを飛翔していて、樹上の葉上に止まったところを1200mm望遠レンズで捉えたものである。周辺には、幼虫の食草となるスミレ類も生え、今までツマグロヒョウモンやミドリヒョウモンも確認されてきた場所であり、今後も継続して確認できるか見守っていきたい。 |
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メスグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2022年10月4日昼、春日井東部丘陵(春日井市西尾町)で撮影 | |
<記 録> メスグロヒョウモン1♀、目撃撮影(Fig.1)、愛知県春日井市西尾町、4-Ⅹ-2022、筆者撮影 <引用文献> 1) 春日井市、1973、春日井市史資料編4、春日井市 |
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〇「佳香蝶」1巻5/6号(1949年11月20日発行) 〇「佳香蝶」68巻267号(2016年12月30日発行) 〇「春日井の昆虫Ⅰ」鱗翅目蝶(1975年6月発行) 〇「愛知県の昆虫(下)」チョウ類(1991年3月発行) 〇「日進市史 自然偏目録」(2015年3月31日発行) 〇「犬山市史 史料編2 自然」(1982年3月31日発行) 〇「新修 名古屋市史 資料編自然」(2008年3月31日発行) 〇「ホームページ守山の蝶」 |
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