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<蝶の写真集> タテハチョウ科

ヒカゲチョウ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

ヒカゲチョウ(日陰蝶)
学 名 Lethe sicelis
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ジャノメチョウ亜科
族 名 マネシヒカゲ族
属 名 ヒカゲチョウ属
時 期 年2回、5月〜9月
分 布 本州〜九州
大きさ (前翅長)25-34mm
(開張)50-60mm
生育地 平地から低山地の樹林など

<特徴>
 年2回の発生で、成虫は春から初秋まで、平地から低山地の樹林などで見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は灰褐色の地色に白線と大小の眼状紋が見られます。表側は灰褐色の地色に、後翅に小さな眼状紋があります。幼虫は、イネ科植物(マダケ、アズマザサなど)を食べます。

<名前の由来>
 陽光を避けて、曇天や夕刻などに日陰(ヒカゲ)をよく飛びまわる蝶なので命名されました。

<備考>
 季節型はありません。ナミヒカゲと呼ばれる場合があります。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●愛知県レッドデータブック(2020) 

●春日井市内での希少度 ★☆☆☆☆
 ほぼ市内全域で、春から秋まで見られるジャノメチョウの仲間でしたが、西部地区には少なくなってきています。平地から山地の樹林及びその周辺に主に生息していますが、都市郊外の公園や寺社林、屋敷林でも、幼虫の食餌植物であるイネ科植物(マダケ、アズマザサなど)のある周辺で見ることができる場合があります。成虫は、クヌギ、コナラ、シラカシなどの樹液や獣糞にも集まるので、そこでも観察可能です。

☆生態写真

ヒカゲチョウ(タテハチョウ科) 2019年6月1日午後、弥勒山頂で撮影

 2019年6月1日午後、弥勒山頂(標高437m)で撮影しましたが、木の幹に止まって翅を開閉させていました。

ヒカゲチョウ♂(タテハチョウ科) 2019年8月26日午前、道樹山頂で撮影

 2019年8月26日午前、道樹山頂(標高429m)で撮影しましたが、地表に止まって翅を開閉させていました。

ヒカゲチョウ(タテハチョウ科) 2020年6月8日昼、築水の森(廻間町)で撮影

 2020年6月8日昼、築水の森(廻間町)で撮影しましたが、ハイカーのリュックに止まっていたところを接写しました。

ヒカゲチョウ(タテハチョウ科) 2020年8月3日午前、西尾町で撮影

 2020年8月3日午前、西尾町で撮影しましたが、地表に止まって吸水していました。

 ☆雌雄比較 

オス  メス
   
ヒカゲチョウ♂(タテハチョウ科)  ヒカゲチョウ♀(タテハチョウ科) 

 オスは、腹部が細く、翅の表側は、地色が濃く、後翅基部に長毛束があります。
 メスは、腹部が太く、翅の表側は、地色が淡く、前翅の白帯がより明瞭になります。

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